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  • 執筆者の写真Boo de 風

瞑想について。

更新日:2021年2月1日


みなさんは瞑想をしていますか?

それは、気が向いた時に行うのでしょうか?

あるいは毎日でしょうか?

以前は瞑想というと、「ちょっと特別なこと」、「普通の人」が「普通に行うこと」ではないように思われていたのではないでしょうか。

時を経て、今、瞑想はぐっと身近に引き寄せられています。

ということで、今日は瞑想について書いてまいります。


今春にスタート致しました「『ホワイトマジック』をグリーフの視点から読む会」でも、瞑想の話題がしばしばあがります。

皆で学んでいるのが『ホワイトマジック』ですから、当然と言えば当然。

先月、やっと規定2に入ったのですが、ここでも冒頭で瞑想についての記載がありました。


アリス・ベイリー著『ホワイトマジック 上』99頁より。

 この規定2を考察する上で、魂とその影である物質界の人間との間に意識的な関係がすでに確立されていることを前提にしていることに注意しなければならない。双方がすでに瞑想しているのである。このことに注目し、毎日行う瞑想の目的の一つが、「深き瞑想の中で」その反映との通信を求めている魂に、脳とマインドが同調して振動できるようにすることであるということを覚えておいたほうがよいであろう。


序文からハードルが高く、この本がどういう人を対象に書かれているのかということがたんたんと記されているのですが、この規定2においても改めて襟を正す思いであります。

瞑想については、当然に行っていること、しかも毎日行っていることが前提条件と記されているわけです。

瞑想状態にある魂とつながるためには、物質界の人間に瞑想は欠かせないからです。




では、瞑想はどこに目標を置いて行うのでしょうか?

この点について、同じくアリス・ベイリーの著書より長めに引いてみます。


『魂の光-パタンジャリのラージャ・ヨガ経典』第二の書 スートラ45(217~218頁)より。


45 イシュバラへの献身を通じて、瞑想の目標(サマーディ)が達成される。

 瞑想の目標は、聖なる内的自己に接触し、その接触を通して、その自己とすべての自己、そして全我との統一を、ただ理論的にではなく自然界における事実として認識する能力を得ることである。これは、「サマーディ」と呼ばれる状態が達成されたときに起こる。その状態において、思考者に意識は低位の脳意識からそれ自身の界層での霊的人間つまり魂の意識へと移行する。この移行の段階は次のようであると言うことができる。


1.肉体の意識ーつまり、肉体人間の外へと向かおうとする本能的な意識ーを頭部に移行させる。そのためには、松果腺近くにある脳内の点に意識を意識的に撤退させ、そこにしっかりと意識を集中させることが必要である。


2.意識を頭部つまり脳からマインドつまりメンタル体に移行させる。この移行において、脳は鋭敏な状態に保たれ、撤退はエーテル体を経由して意識的に行われる。これはブラフマランドラ・チャクラつまり頭頂の開口部が使われる。どの点においても無意識的つまり睡眠状態のトランスに陥ることはない。この抽出つまり撤退の過程は肯定的な状態で行われ推し進められる。


3.メンタル体から、コーザル体つまり魂の蓮華に座すエゴ、魂へと意識を移行させる。そのとき、脳とメンタル体とエゴ体が生き生きとした鋭敏で積極的なしっかりとした凝集性のある静かな統一体になる状態が成し遂げられる。


4.そのとき、サマーディつまり霊的観賞の状態に入ることが可能になる。魂はそれ自身の世界を見晴らし、ありのままのものごとをヴィジョンとして見て、リアリティーに背接触し、「神を知る」。


 さらに、ヴィジョンとして捕らえ、見て、接触し、知ったものを霊的人間がマインドを経由して脳に伝達する段階が訪れる。こうして、その知識は脳の内容物の一部になり、物質界で活用できるようになる。

 これが、瞑想過程の目標であり、それによって生じる多岐にわたる結果は、『第三の書』の主題である。それは『第二の書』に述べられている八つの方法に従うことで生じる。奉仕、人間への愛、善行での忍耐強い努力という特質を伴う、イシュヴァラへの献身つまり神への真の愛があるときにだけ、人間は訓練、浄化、厳しい実践というこの困難な道を歩むことができるのである。


今日は、ずいぶんと長く引用してみました。

ここでは瞑想の目標と、低位の脳意識から魂意識への移行段階について述べられています。

読みにくい内容ですんなりと理解しにくいかもしれませんが、行おうとしていること、行われようとしていること自体が物質界の言葉を超越しているので、致し方ありません。



そして、移行段階の2.にトランス状態について触れていますが、瞑想について個人的に注意すべきと思う点を付しておきたいと思います。

過去において、トランス状態に陥っている(あえて「陥っている」という言葉を使っています)人を何人か見てきました。

ある目的のために意識的に行っている人もいれば、ある目的を果たそうという思いのもとで無意識にそうなってしまっている人もいました。

正直、これはとても怖いことだと感じたのです。

気持のよい感覚がありませんでした。

まったく経験のない方が独自のやり方で瞑想を行った際、場合によってはこのトランス状態になることもあるようなので、最初は然るべき方にご指導いただくのが安全だと私は考えています。


最後に。

終盤に太字に下線を引いた部分がありますが、現在、皆で学んでいる『ホワイトマジック』はこれを目指しているわけです。



少々難い内容でしたので、頭の切り替えに青空を!


みなさん、今日も素敵な一日をお過ごし下さい!


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