今月より、「ヨーガ哲学を楽しむ会」で、カルマ・ヨーガについての学びをスタートしました。
前回の記事で書きましたが、この会はスワーミー・ヴィヴェーカ―ナンダの講演録がまとめられた4大ヨーガのテキストを使用して進められます。
スケジュールは以下のとおりです。
2023年5月~7月 『カルマ・ヨーガ』
2023年8月~10月 『バクティ・ヨーガ』
2023年11月~2024年4月 『ラージャ・ヨーガ』
2024年5月~2025年4月 『ギャーナ・ヨーガ』
ということで、今月からスタートしたのは『カルマ・ヨーガ』です。
みなさん、カルマというとどのようなことを思い浮かべますか?
今日はカルマについて、つらりつらりと書いてまいります。
まず、テキスト『カルマ・ヨーガ』から引いてみましょう。
15~16頁
一片の火打ち石の中にひそむ火のように、知識は心の中に存在します。暗示は、それを呼び出す摩擦です。われわれのすべての感情と行動もそれと同じ―われわれの涙とわれわれのほほえみ、われわれの喜びとわれわれの悲しみ、われわれの涕泣(涙を流して泣くこと)とわれわれの笑い、われわれの呪いとわれわれの祝福、われわれの賞賛とわれわれの非難ーもし静かに自己を観察するなら、これらの一つ一つが、数多くの打撃によってわれわれ自身の内部から引き出されたものであることを発見するでしょう。その結果が、現在われわれがあるところのものなのです。
これらすべての打撃を集めたものが、カルマ、つまり働き、行為、と呼ばれているのです。魂に与えられる、心と肉体のあらゆる打撃ーいわばそれによってそこに火がつけられ、それによってそれみずからの力と知識が発見されるのですがーそれがカルマ、この言葉が最も広い意味に使われた場合のカルマです。このようにして、われわれはすべて、常にカルマを行じているのです。私は皆さんに話している、それはカルマです。皆さんは聞いておられる、それがカルマです。われわれは息をしている、それはカルマです。われわれは歩く、それはカルマ。肉体のであれ、心のであれ、われわれがする一切のことはカルマであり、その一つ一つが、われわれの上にその印を残すのです。
いかがでしょうか。
私たちが生きている中で起きるすべてのこと、起こすあらゆることがカルマなのですね。
私は、秘教に出会うまではカルマというものにネガティブなイメージを持っていました。
しかし、カルマには悪いカルマだけでなく、良いカルマもあるということを学び、ホッとしてたことを覚えています。
そして、今日引用しました『カルマ・ヨーガ』のテキストにおけるカルマは、秘教で語られるそれよりも、より身近に感じられ、それゆえにとても分かりやすいと思いました。
みなさん、カルマについての印象、変わりましたか?
次回は秘教におけるカルマについて、書いてまいります。
今日も、大きく深呼吸をし、空を見上げてまいりましょう!!
これも、カルマですね!

みなさん、今日も素敵な一日をお過ごし下さい!
#4大ヨーガ
#カルマ・ヨーガ
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