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  • 執筆者の写真Boo de 風

自らの問題を研究するにつれて気づくこと。

更新日:2021年2月11日


昨年5月より、活動の軸が『ホワイトマジック』をグリーフの視点から読む会」にシフトし、必然的にブログも秘教をベースとした内容となってきています。

もう、これは秘教に惚れ込んでいるとしか言いようがありません。


では、どうして、そんなに秘教に惚れ込むのか?!

何にそんなに魅了されるのか?!


それはずばり、「シンプルな美しさ」。

「宇宙の構造」や「人間の在りよう」のみならず、外交問題、社会学、哲学、音楽、美術…etc.

秘教がありとあらゆるもののプラットフォーム、共通言語になっていて、まったくジャンルの異なる問題も「秘教という共通言語」で語ることができる。

このシンプルさに、得も言えぬ美しさを感じるのです。


今日は、例えばこんなところが美しいのです!というところを、アリス・ベイリー著『魂の光』第四の書、スートラ5より具体的にご紹介させて頂きます。

今までも度々書いてまいりましたが、『魂の光』はパタンジャリのラージャ・ヨガ経典を秘教の視点で解釈したもので、第一の書から始まり、第四の書が最終段階となります。

この最後の書は、ラージャ・ヨガの実践によって得られた能力や成果がグループ意識へと高められ、それらが単に自己意識だけではなく、普遍意識も生じさせるということが書かれれています。



アリス・ベイリー著『魂の光』、379~380頁より。

・・・・・すべての形態の背後には一つの生命が存在する。すべての原子(太陽系、惑星、人間、エレメンタル)内に一つの知覚力のある存在が見られる。客観的な自然、すべての自然王国の全形態の総和の背後には、主観的なリアリティーが存在しており、それは本来、一つの統合されている統一体であるが、それが多種多様な形態を生み出している。同種が異種の原因であり、統一性が多様性を生み出し、一つのものが多の原因になっているのである。

・・・・・彼はまた、自分が肉体の全器官と、それらを構成するすべての細胞の形成を担っていることにも気づき、自らの問題を詳しく研究するにつれて、自分の意識と生命がそれらに浸透しており、そのため、自分の肉体を構成している無数の微小な生命体に対して責任があることに気づくようになる。そして、自分がそれらを集めて器官や形態を生み出した原因であり、それらの形態の存在を維持しているのが自分自身であることにも気づくであろう。次第に「神にかたどって造られた」(創世記・第1章26節)という言葉の意味を真に理解できるようになる。・・・・・



なんとも美しい構造、美しい文章ではありませんか!

(あれれ?この感想、私だけ?自己陶酔?)

自身の理解において、ベクトルを内向きに据え、微細に、微細に自分を見つめていく。

そのプロセスを踏んでいくと、「何ごとも何かのせいにはできない」ということをつきつけられるわけです。

必然的に、自分がカルマの法則の中で息をしていることを認識します。

このスートラの秘教的解釈を読んで、これが強烈に心に響いた次第です。

そしてまた、長い年月をかけて自己の中で脈々と紡ぎ上げてきたカルマを手放していく上で、改めてアートマ・クリヤ・ヨーガが大切である、と。




こちらは昨年、2020年2月某日の空です。

あれから1年。激動の1年でしたが、「何ごとも何かのせいにはできない」ということに立ち返ると、どんな景色がみえてくるのでしょうか?


さぁ、今日も空を見上げてまいりましょう。

みなさん、今日も素敵な一日をお過ごし下さい!


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