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  • 執筆者の写真Boo de 風

次なる一歩を踏み出す。

更新日:2021年3月3日


昨年4月にスタートした秘教研究者、神尾学先生による『魂の光』講座が残すところあと一回となりました。

この講座は、パタンジャリのラージャ・ヨガ経典について解説されたいくつかの立場と比較しつつアリス・ベイリーの『魂の光』の内容を学んでいくというもので、昨日、第四の書の最後のスートラ34を終えてホッとひと息つきました。



秘教の各著作は内容の高度さは言うまでもなく、使われている表現もとっつきにくく、なかなか馴染めない…。

そんな印象を持たれるかもしれませんが、これ!というポイントをキーに読んでいくと、スーッと惹き込まれていく内容もあるのです。

かく言う私は、アリス・ベイリーを読む上での基盤を常に「グリーフと、そこからの解脱」に置いています。

この視点を手放さないので、グリーフが主に生み出される「アストラル界の統御とそれに関する法則についての正しい理解について述べた論文」である『ホワイトマジック』は、思わず膝を叩く、そんな著作なのです。




さて、ここからが本日の本題。

『魂の光』第四の書のスートラの解説内容と、3月初日に参加したアートマ・クリヤ・ヨーガのオンライン復習会の中でティーチャーがおっしゃった言葉が素晴らしく!シンクロしたので、双方をご紹介させて頂きます。

ティーチャーの未承諾状態ですが、少しでも多くの方に届け!の思いで、記載させて頂きます。

まずはこちらから。

アリス・ベイリー著『魂の光』、第四の書、411~412頁より。

26、27、28 マインドは次に、識別へと進み、唯一なる真我の真の性質についてのイルミネーションが増大する。しかし、習慣の力によって、マインドは他のメンタル的な印象を反映し、感覚知覚の対象を知覚する。これらの反映もまた障害であり、それらを克服する方法は同じである。


 正しい傾向とリズムが確立されたとき、それをしっかりと維持し、常識を持ち、忍耐することだけが問題になる。最大限の警戒を払わない限り、マインドの古い習慣は非常に簡単に再び自己主張するようになる。そのため、最後のイニシエーションまでは、熱誠家は「目を覚まして祈り」(マタイによる福音書・第26章41節)続けなければならない。

 勝利するための規定、成功をもたらす実践は、進歩した熟練の戦士やイニシエートであっても、最も微力な初心者と同じである。『第二の書』には、障害を克服し、無効にする方法がかなり周到に示されているが、見習の道に足を踏み入れた瞬間から最後の偉大なイニシエーションを受けて解放された人間が完全なる日の光の中に立つ瞬間まで、これらの方法と規律ある生活を揺るぎなく固守しなければならない。そのためには忍耐が必要であり、失敗してもやり続ける能力、成功が遠ざかったように見えるときでもやり抜く力が必要である。偉大なイニシエートであるパウロはこのことをよく知っており、そのため弟子たちに、「立って・・・・・すべてを成し遂げて、しっかりと立ちなさい」(エフェソの信徒への手紙・第6章13~14節)という命令を与えたのである。ヤコブは同じ考えを「試練を耐え忍ぶ人は幸いです。」(ヤコブの手紙・第1章12節)と表現している。

 消耗の限界に達したときにもやり続け、力がなくなったように思えるときに次なる一歩を踏み出し、前途には敗北以外に何もないように思えるときでも怯むことなく、忍耐が限界にきたときに何が起ころうとも耐えようと決意する、これがあらゆる段階の弟子の印である。



次に、アートマのティーチャーの言葉。

「絶望が切望に変わる。」


この言葉、瞬時に同調致しました。

何度も何度も崖っぷちから突き落とされて、絶望のそのまた絶望というさなか、その絶望の深さほどに光に対する切望がわきおこる。

その切望故にどんな状態になろうと立ち上がり、次の一歩を踏み出すことができる。


これは、まさにグリーフの道を自らの力で歩き出す姿にも重なるのです。


さぁ、今日も次なる一歩を踏み出しましょう!




こちらの写真は昨春のものですが、今年も沈丁花の香りが春にいざなってくれます。


みなさん、今日も素敵な一日をお過ごし下さい!

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