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  • 執筆者の写真Boo de 風

大師が教え導くのに値する人を探そうとするとき―①


ここのところ、秘教から少しばかり離れた記事が続いておりましたので、今日はハンドルを切り直してまいります!


第1期の『ホワイトマジック』をグリーフの視点から読む会」のみなさんと、先月読み進めた箇所から。



アリス・ベイリー著『ホワイトマジック 上』、222- 224頁より。

 教え導くのに値する人々を探そうとするとき、大師はまず次の三つのものを探す。これらがなければ、どれほど献身や熱誠が強く、生活と生活様式が純潔であっても不十分である。すべての熱誠家はこの三つの要素を理解し、多くのマインドの苦悩と無駄な行動を省くことが必要不可欠である。


 1 大師は頭部内の光を探す。

 2 大師は熱誠家のカルマを調べる。

 3 大師は熱誠家が世の中で行う奉仕に着目する。



(このように、三つの要素が列挙された後、それぞれの内容が詳しく述べられています。

今日は、1の内容についてシェアさせて頂きます。)


 秘教用語で、「点灯されたランプ」と呼ばれるものにその人がなっている兆候がなければ、大師が時間を費やしても無駄である。頭部内の光があるとき、それは次のことを示している。


 a 多かれ少なかれ松果腺が機能していることを示している。松果腺は(よく知られてい  るように)魂の座であり、霊的知覚の器官である。魂との接触に付随して最初に生理学的な変化が起こるのはこの内分泌腺である。この接触は、瞑想での明確な働き、マインドの統御、霊的なフォースの流入によって引き起こされる。


 b 物質界の人間がメンタル界の高位我である自らの魂と整列しており、物質界での生活と性質が魂による印象づけと支配に従っていることを示している。これについては『秘教瞑想に関する手紙』の最初の二つもしくは三つの章で十分に論じられており、熱誠家はそれらを学ぶべきである。


 c スートラ―トマを経由してフォースが流れ下っていることを示している。スートラ―トマとは磁気コード、つまり魂からマインド体を経由して脳に達する糸である。霊的ヴィジョン、正確な知覚、正しい接触、これらすべてを生み出す秘訣は以上の文章を適切に理解することに隠されている。そのため、『魂の光-パタンジャリのラージャ・ヨガ経典』は常に弟子とイニシエートとアデプトの教科書になっているのである。というのは、そこにはマインドを統御し、アストラル体を安定させ、魂の糸を発達させ強化する規定と方法が書かれているからである。魂の糸を発達させ強化することで、この糸は人間と魂の真の伝達経路になることができ、実際そのようになるであろう。イルミネーションに光は脳の空洞に中に流れ込み、知識の三つの領域を客観的なものにする。このことがしばしばわすれられるため、部分的に啓明された弟子や見習いの弟子に、過度の苦悩と早まった解釈が起こるのである。

 その光は最初、低位生活を描写する想念形態と実在を浮き立たせ、意識の全面に引っぱり出す。この想念形態と実在が(集合体として)敷居の住者を形成しているのである。

 このように、熱誠家が最初に気づくのは、望ましくないと彼自身が認識しているものであり、自らの価値のなさや、限定が明らかになる。そして、自分自身のオーラの望ましくない内容物が彼のヴィジョンに突如として現れる。彼の内にある闇が、彼の存在の中心からかすかにきらめく光によって強められ、しばしば彼は自分に絶望し、意気消沈の中に深く沈み込む。すべての神秘家がこの証人である。この時期を乗り切らねばならない。そうすることで、純粋な日の光がすべての影と暗闇を追い払い、少しずつ人生を照らし、頭部内の太陽がそのすべての栄光を輝かせるようになる。


 d 最後に、頭部内の光は道を発見したことを示すものであるが、まだなすべきことが残っている。つまり、その光を集中させ、強化し、その光の中に入り、(ちょうど蜘蛛の糸のように)辿って行くことができる磁力の糸にするテクニックを学び理解しなければならないのである。その糸を辿ることで、低位顕現の源に到達し、魂意識の中に入るようになる。この言葉は象徴的であるが、極めて正確である。このように表現されるのは、知っている人々には情報を与えるが、まだ知らない人々を保護するためである。

 「正義の道は輝く光のようである」。しかし、同時に人は道そのものにならなければならない。彼は光の中に入り、光になり、そのと暗い場所に置かれたランプにような役目を果たし、他の人々にイルミネーションをもたらし、彼らの前途を照らし出す。



以上、久しぶりに長く引いてみました。

今日は、大師が教え導くのに値する人々を探す際に着目する三つの要素のうち、最初の要素についてシェアさせて頂きました。

私は、この長い引用の中で、最後の部分に心打たれました。


「正義の道は輝く光のようである」。しかし、同時に人は道そのものにならなければならない。彼は光の中に入り、光になり、そのと暗い場所に置かれたランプにような役目を果たし、他の人々にイルミネーションをもたらし、彼らの前途を照らし出す。


自分の魂の梯子を一歩一歩、たとえゆっくりであったとしても着実にあきらめずに進んで行ったその先に、こんなことが待っている!

ひとつの、大きな希望です。

雨空、曇り空が続く毎日ですが、それでも今日も空を見上げてまいりましょう!

大雨による被害に遭われた方に祈りを捧げつつ。



みなさん、今日も素敵な一日をお過ごし下さい!



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