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  • 執筆者の写真Boo de 風

めぐりめぐる。


私は、うさぎさんと暮らしています。

名前は羽入(はにゅう)。

10歳の女の子?というか、おばあぴょんです。

事情があり、突然お迎えすることになった彼女。

可愛い、可愛い…と、いつまでもいつまでも赤ちゃん扱いしていたいところですが、そうもいかないのが実情です。

生活の中の躍動感も激減。

お顔や身体に年輪が刻まれて、食べる量もお迎えした時の半分近くに。

それでも、どれをとっても愛おしいという言葉で表現してしまう親バカでございます。

彼女が充実したうさ生を全うするために、全身全霊で対応したい。

そんな思いで日々を過ごしている今日この頃です。


この親バカは、彼女との生活の中で困ったことが起きた時、さぁ、どうしましょう、おたおた…となるわけです。

病院で獣医さんに教えて頂くことは、様々なことを判断し実行する上で大きな柱になるものの、ある意味限られた情報で、つまり枝葉末節は自分で対応するものだと私は感じています。

24時間365日、共に暮らしている中で、ふとわき起こる疑問。

それは本当に本当に些細なことなのです。

そして彼女の年齢の変化と共にその疑問は変化していきます。

子育てと同じですから当然ですね。

私も人間の中の個体で、彼女もうさぎの中の個体である以上、1対1のユニークな関係性の中で生まれる疑問かもしれません。


そうはいっても…

人間家族は、高齢うさぎさんとどんな生活を送っているのだろうか。

みんな、食する牧草や野菜、ペレットなどを、どんなふうにで食べているのだろうか。

そしてまた、彼らが介護生活に入った時に、どんなお世話が必要になるのだろうか。

それは、物理的な準備はもちろん、自分自身の気持ちの準備でもあります。

そんなあれこれに思いを馳せ、SNSで情報を集め始めたのが2021年の春のこと、彼女が9歳を迎えた頃です。


本当に本当に有り難いことに、雑誌や本では知り得ない生きた情報を必要なタイミングで必要な状況に応じてシェアして下さる方が多くいらっしゃいます。

もちろん、個体差があるのですべてを取り入れることはできませんし、何より情報を取捨選択する目が必要であることは言うまでもありません。

時には得た情報を自宅のうさぎさんに照らし合わせる上で獣医師さんに相談していくことも大切かと思います。

そういったことを踏まえた上でも、みなさんからのシェアは大きなヒントになることは確かです。

昨今はうさぎさんをお迎えする方が増え、家の中で暮らす上で、食べる物や生活全般についての研究も進んできました。

しかし、うさぎをしっかりと診てくれる獣医さんは犬猫に比べると数の上でも質の上でもまだまだ…というのが実情です。

有り難いことに我が家は、お迎え時に教えていただいた病院からそれほど遠くないので、獣医さんには非常に恵まれています。

しかしそうは言っても、やはり、生活のあれこれについてはSNSでフォローさせていただいているみなさんからの「生きた情報」、「活かされた情報」が本当に役に立つのです。



その中には、今まさに介護の真っ最中の方も多くいらっしゃいます。

でも、おそらくご自分はこれが「介護」なんだ…とは思っていないのだと思います。

なぜなら、それは今までの生活の延長であって、大切な家族のお世話であるという点でなんら変わりはないからです。

SNSの投稿から垣間見える人間家族のみなさまの生き方、うさぎさん達の様子が、未来に思いを馳せる上で私にはとても参考になるのです。

そして元気と希望を与えてくれるのです。



そしてまた、大切なご家族(うさぎさん)をお見送りされた方々もいらっしゃいます。

思い出すとお辛いこともありましょう。

しかし、今、目の前のうさぎさんに対して辛い思いをされていらっしゃる方に対して、本当に有り難い情報をシェアして下さるのです。

「自宅で一緒に暮らした彼(彼女)が置かれていた状況において、自分はこんな対応をしていた。

そこから推察するに、こんなことも考えられるかもしれない。」

うさ飼い生活が初めての私はいつも頭が下がりっぱなしです。本当に助かります。

自分のすべてを差し出して真摯にお世話をされていたからこそ、たくさんのポケットがおありなのですね。



さてさて、実はここからが本日の本題です。(相変わらず前置き長し。)

私の強い思いをボソボソと書いてまいります。


今、自分の生に一生懸命に取り組んでいるうさぎさん達、そのご家族を応援する上で、ご自身がお世話をしていく過程で満たされていったたくさんのポケットから、ひとつ、またひとつと宝物を差し上げていく。

生前の彼らと共に創り上げた宝物を「今」に活かしていくこの作業は、遺された人間側がひとりで行っているのではなく、心を合わせて再び一緒に行っているものだと思うのです。

種族を超えた愛するご家族は肉体を離れたわけですが、上記の在りようにおいて彼らは活かされているわけで、本当に生きているのだと思うのです。


この思いのベースには自分なりの考え方があります。

秘教的概念では、動物の魂は人間のように個別化されていません。

つまり、肉体を脱ぎ捨てた後は、郡魂に吸収されていくわけです。

しかしそんな中でも、人間家族と共に暮らし、感情の交流を経験した動物たちは魂が個別化しつつある過程にいるのです。

これは、進化の途上のひとつの段階といえましょう。


動物は、「自分の種における集合的な記憶、集合意識から情報をダウンロードする」一方で、「今生で経験したあれこれの情報を逆にアップロードする」という相互的な作用を経て魂の個別化に向かっていく。

このように考えると、人間と共に暮らす動物たちは、自分の種に対して非常に大きな貢献をしているわけです。

なぜなら、A家のエーちゃん、B家のビーくんはそれぞれ異なる環境で、愛するご家族と個別の愛を育んでいくわけです。

彼らは肉体を離れた後、その大切な個別の経験を自分の種の集合意識にアップロードして集合的な記憶をより豊かなものにしていくという、大きな貢献をするわけです。

意識するしないに関わらず、そういったミッションがインプットされているならば、自分が肉体を離れてからも、愛する人間家族が自分と共に築き上げた多くの経験を必要とする方々に提供するという行為に、参画しないはずがない。

これによって、彼らはしっかりと活かされていくのではないでしょうか。

もちろん、うさぎさんに限りません。

人間と共に暮らした多くの動物たちがそうである。

私はそんなふうに思うのです。


だから。

ここでお礼を言ったところで、ではありますが…

大切なご家族との経験をシェアして下さるみなさん、いつもありがとうございます。

動物王国の彼らにとっても、今を生きる私たち人間、そしてお世話をされる彼らにとっても、みなさんのシェアは大いなるギフトです。

種族を超えた愛する大切な家族との死別に際し、グリーフを抱えないはずはありません。

しかし、彼らと共に育くんだ多くの経験は必ず活かされ、そうすることによって彼らが真の意味で生き続けると考えることができるならば、グリーフを通してみえてくる景色も変化してくるやもしれません。

3年ほど前のうさ娘。

この頃は、ふっくらしています。




みなさん、今日も素敵な一日をお過ごし下さい!


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