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  • 執筆者の写真Boo de 風

「死」は「返還」という偉大な惑星的な行為。

更新日:2021年1月31日


クリスマスという国民的なイベントが明けるや、今日の記事は「死」について。

前々回に続いて『秘教治療』に記載されている「死」についてのシリーズ2回目です。

さっそくスタートいたします!


アリス・ベイリー著『秘教治療 下』63頁より。

 私たちが今熟考している死というテーマは、できる限り正常な精神と科学的な研究精神をもって取り組まなければならない。人類の恐怖コンプレックスは、死ぬという行為を通して人間の意識へと入り込んでくる。生き続けられないことが基本的な恐怖である。しかし、死は惑星上に見られる最も一般的な現象である。このことを覚えておきなさい。死ぬという行為は私たちの惑星生活全体を支配する大きな普遍的な儀式であるが、恐怖への反応は人類家族にだけ見られ、動物王国ではかすかに、非常にかすかにしか見られない。生命の内的な側面にいる方々が経験し見ているようにエーテル界を見ることができさえすれば、返還という偉大な惑星的な行為が(絶えず休みなく)行われていることが分かるであろう。そして、アニマ・ムンディつまり動物魂と人間魂がすべての肉体形態の質料を本質的な質料を大きな貯蔵所へと絶えず返還する大きな活動がエーテル界で進められているのが分かるであろう。この本質的な質料は、人が非常に多くのことを聞いている世界魂と同じように活発な方向づけられた統一体である。死の原理と生の原理のこの相互作用が基本的な創造活動を生み出す。衝動を与えて方向づけるフォースは、自らの聖なる目的を追求する神つまり惑星ロゴスのマインドであり、彼が顕現するときに用いるすべての媒介手段をこの過程においてもたらす。

 


以上、「第五章 返還の過程」の冒頭部分を引用致しました。

『秘教治療』に限らず秘教シリーズの各著作において、「人間の感情にそっと寄り添う」ということが「穏やかにそっと書いてある」箇所は見当たりません。というか皆無です。

なぜなら、引用した冒頭にあるように、秘教は科学的な研究精神をもって取り組むべきものであるからです。

よって、一般的には取扱う際には細心の注意を払うであろう「死」についても、状況によっては立ち止まってしまうかもしれない人がいる…なんてことはまったく斟酌されず、たんたんと説明がなされるわけです。


「死は惑星上に見られる最も一般的な現象である。」


これまた置かれた状況によっては、これらの文字は紙面から滑り落ちてしまうかもしれません。

しかし、更に畳みかけられます。


「このことを覚えておきなさい。」


死別直後の苦しい状況にいる方の心に響かなくていいのだと私は思います。

というか高い段階のイニシエーターでない限り、それが普通ではないでしょうか。

時を経て、ふと立ち止まった時に、ストンと落ちてくることもありましょう。

覚えておきなさいと言われても、そんなつもりはなかったのに…

なぜか突然、この言葉がふと浮かび上がってくるということもありましょう。



今年立ち上げた「『ホワイトマジック』をグリーフの視点から読む会」。

手前味噌でありますが、これはある意味で画期的な試みだと思っています。

いわゆるグリーフサポートには不文律のようなものがあります。

しかし、不文律にしてオブラートに包んでいるそこを、まったく異なる視点からしっかりと見据えない限り、真の意味で自分の足でしっかりと一歩を踏み出すことが難しいと私は考えます。

当然、そのためには、目の前にいらっしゃる方がグリーフという道のどのあたりをどのように歩んでいるのか…ということをしっかりと感じ取ることが非常に大切です。

そんな思いから、Boo de 風はまったく立ち位置を変えて独自の方法で(細々と)活動をしているのですが、「『ホワイトマジック』をグリーフの視点から読む会」はその流れの中で閃いた試みなのです。


「死」は私の今生の出来事でありますが、

一方で「変換」という偉大な惑星的な行為であるのです。

「私」という個人から視線を離し、引いて引いて、もっと引いて「惑星」規模まで引いてみる。

そんな視点を頭の片隅に携えてみることは、死別後にアストラルの海に放り出されないひとつの方法であるのかもしれません。



『秘教治療』に記載されている「死」についてのシリーズの続きは、年明けに再開致します!

Boo de 風のメンバーが海外で撮影した写真。

これはどこの国の海でしょうか。


みなさん、今日も素敵な一日をお過ごし下さい!



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