「教会の問題」シリーズ5回目。
5つ挙げられているテーマの一つめ「教会の失敗」が先日終了し、本日、やっと二つめのテーマ「教会の機会」へ突入でございます。
では、まいります!
アリス・ベイリー著『人類の問題』第五章 教会の問題、141~142頁より。
・・・・・一般的に言って、あらゆる人々が、将来を直視したときに恐怖を抱き絶望した。将来がどのようなものになるのかにあらゆる人々が疑問を抱き、確かなものはどこにもない。人類の声は光と平和と安全を求めている。
それを新しいイデオロギーの形成に求める人々もいれば、政治にそれを求め、何らかの形の政治活動や政治的信条、政党による救済と解放を願う人々もいる。また、指導者の出現を求める人々もいるが、指導者は今日どこにもほとんど見当たらない。そのリーダーシップは善意の人々のグループや少数の政治家によって提供されている。しかし、彼らは助けようとしている人々と同じくらい当惑しているようである。彼らは、直面する課題のあまりの大きさにほとんど無力にされる。なぜなら、問われる問題は世界全体の再建と再生と再教育だからである。また、明日の世界ーかすかな輪郭がぼんやりとしか見えない世界ーでの完全な暮らしに備えて、現代の子供たちの世代のための新しい教育過程と制度を計画している忍耐強い人々もいる。また、絶望状態に沈み込み、孤立主義に逃げ込み、わずかの食糧、いくらかの暖かさ、多少の書物、適用な衣服しか求めずに、できる限り哲学的にふるまいながら、死がもたらす解放を待っている人々もいる。多くの人々は考えることを完全に拒絶し、その代わりに、気晴らしで生活を紛らわしている。・・・・・
何にもまして、世界中の人々は深い霊的な必要を感じており、霊の駆り立てを意識し、それが何であるかを認識している。彼らはこの必要を多くの様々な用語を使って多くの形で表現している。彼らは自らの切望を満足させるために様々な方向を模索しているが、過去を条件づけたものよりも真に価値のあるものへの要求が至るところに見られる。そして、美徳と霊的衝動と刺激が現れることを望んでいる。これらは人々が失っていたと思われるものであり、人類を霊的生活へと推し進める力そのものである。
さぁ、いかがでしょうか。
この『人類の問題』は、1947年に世に送り出されました。
それは、第二次世界大戦終戦直後のことです。
翻って現在、特にコロナ禍に突入後の最近の社会状況を見回して、書かれている内容となんと重なることの多いことか。
つまり、時を経ても飛躍的に進歩していないということ。
なぜでしょうか?
進歩させずに、そこに留めておくべき何らかの圧がかかっているから?
みなさん、どう思いますか?
さて。今日の引用の中で、最も心に響いたのはこちら。
彼らは自らの切望を満足させるために様々な方向を模索しているが、過去を条件づけたものよりも真に価値のあるものへの要求が至るところに見られる。そして、美徳と霊的衝動と刺激が現れることを望んでいる。これらは人々が失っていたと思われるものであり、人類を霊的生活へと推し進める力そのものである。
過去に縛られることなく、前へ!
美徳と霊的衝動と刺激の出現への切望。これが人類を霊的生活へ向かわせる推進力そのものであるということ。
過去に縛られることなく・・・
この内容は、グリーフに置き換えても同じことがいえるのです。
グリーフは無理に手放すことはできませんし、その必要もありません。
私は、グリーフは育てていくものであると考えます。
自分自身を霊的生活へ向かわせる過程で、グリーフに様々な光が射し、その結果色彩が変わり、グリーフを生み出した過去そのものの捉え方に変化が生じる。
つまり、過去を変えることはできませんが、未来を変えることで、結果として過去が変わる。
そういうことではないでしょうか?
それは、他の誰かが魔法の杖をプイっと振って大変革をなしてくれるものではありません。
Change!
それは自分で意識的に行うもの。
Change!
その方向を向いてみると、タイムラインが運んでくれることもありましょう。
そう思いませんか?
今日の1枚は8年前の南の島の海。
私のChange!一番大きな一歩はこの島で。
エポックメイキング的な時空間でした。
それを促して下さった恩人とはこの数年後にタイムラインを隔ててしまいましたが、然もありなん。
感謝の気持ちは忘れません。
みなさん、今日も素敵な一日をお過ごし下さい!
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