春の三大祭は、
4月のイースター(復活祭)
5月のウエサク祭(ヴァイサクハの祭)
6月の人類の祭
と、三か月にわたり執り行われ、今回の祭が最後となります。
☆今年のイースター、ウエサク祭の記事は、こちらです。↓
何度も転載している内容ですが、大切な内容なので、まずは三大祭りの位置づけを明確にしておきましょう。
アリス・ベイリー著、AABライブラリー翻訳『人類の問題』AABライブラリー、2001年、170頁より引用
……現在、キリスト教には大きな祭があり、仏教徒も独自の一連の霊的イベントを開催している。ヒンズー教にもまたそれとは違う祝日があり、イスラム教徒も同様である。将来の世界において、至るところすべての信仰者が同じ祝日を定め、同じ祭を祝って集うようになることは無理なのであろうか。そうすることで、霊的な力は蓄積され、合同での霊的な努力が行われ、霊的な祈願が同時に行われるようになるであろう。それが有効であることは確かに明白である。
このような霊的な出来事が起こる可能性を示し、将来に行われる世界的な祭の性質について予言しようと思う。すべての人々が自然かつ容易に、合同で、彼らすべてを親密に関係づけるためにアプローチを一致させて、一緒に開催できるこのような祭が一年に三度ある。これら三つの祭は、連続する三つの月に集中しており、そのため、一年間を通して影響を与えるべき年一回の長期にわたる霊的な努力へと導く。……
では、今回の人類の祭とは、どういったものなのでしょうか。
前掲書、171~172頁より引用
3 人類の祭。
これは、―神により近づこうと熱誠を抱き、仏陀が注目を呼びかける神の意志と一致するよう努め、キリストが注目を呼びかけ彼がその完全な表現であった愛の最低様相である善意の表現に捧げる―人類の霊の祭になるであろう。それは何にもまして、人間の神聖な性質が認識され、善意を表現し、(人間の神聖ゆえに)正しい人間関係を確立する人間の能力が強調される日になるであろう。この祭に関して、キリストが約二千年間、人類を代表して、神人、彼の民のリーダー、「兄弟たちからなる大きな家族の長兄」としてハイラーキーを先導してきたと言われている。したがって、これは、深い祈願と訴えかけの祭になり、連帯感に向けての、そして人間的かつ霊的な統一を求める基本的な熱誠を表現するものになり、人間の意識に対するキリストと仏陀の働きの影響を表すものになるであろう。これは双子座の満月に行われる。
人類の祭は、キリストの祭でもあります。
毎年この日に、キリスト・マイトレーヤが人類を代表してハイラーキー覚者方に仏陀の最後の教えの説教をされたそうです。
上の引用は非常に難解でありますが、ひたすら心に響くのは
この祭の日に、以下のことがなされるとういこと。
人間の神聖な性質が認識されること。
そして善意が表現されること。
また、人間の神聖ゆえに、正しい人間関係を確立する人間の能力が強調されること。
この「正しい人間関係」は秘教の著作の多くの場面で目にする言葉です。
(『人類の問題』は200頁ほどの著作ですが、そこでこの言葉、あるいはその意味合いに近い言葉は、なんと60回以上登場します。)
そして、「正しい人間関係の確立」は人類に対する神の意志の一側面である…と言われています。
あらゆる宗教、宗派で、現在も多くの分離、分断が見られる中、まずは身近なところから「正しい人間関係の確立」を模索する。
これが始めの一歩ではないでしょうか。
目の前の人との人間関係を正しく構築できなくて、世界の分離を是正しよう!なんていうのは夢のような話ですね。
しかし一方で、「正しい人間関係の確立」とは具体的にどういうことなのでしょうか?
それは、正義と平和と分かち合いが基調になるようです。
人類の統合、人類の連帯に向けて、ここにフォーカスする。
人類の祭の今日から、これを行ってみませんか?
正義と平和と分かち合い
実践するのは難しい。
が、非常に尊く、非常に美しい言葉です。
みなさん、今日も素敵な一日をお過ごし下さい!
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