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災害ボランティアというグリーフケア

執筆者の写真: Boo de 風Boo de 風

「今秋の台風被害のボランティアを行っています。」

そう話すと、結構な確率でかえってくるのはこちら。

「まだ必要なんですねぇ。」

そうなんです。

まだ、というかまだまだ必要なのですね。

市のボランティアセンターは閉所しましたが、たまたまご縁がつながり

個人がスクラムを組んで活動をしているチームに私も入れて頂くことができました。

災害ボランティアというと、泥かき、泥出し、荷物の搬出入…等々が頭に浮かびます。

実際、身体を動かして対応する仕事のご依頼です。

が、個人宅、特にご高齢の方の独居の場合は

依頼された仕事と同じくらい大切なことがあると感じています。

それは、お話に真摯に耳を傾けることです。

どんなに大変な思いをされたか。

どんなに恐ろしかったか。

依頼された仕事の場所、片付ける物にどんな思いが詰まっているのか。

当然にこちらから伺うようなことはありませんが

ポツリ、ポツリと紡ぎだされる言葉がこぼれ落ちないように心を配ります。

ふと、Boo de 風のセッションの際にお話を伺う姿勢をとっている自分に気づく次第です。

そうなんです。

災害経験というのはひとつのグリーフを生みだすのですね。

そのグリーフも、おひとりおひとり、固有のものです。

だから、災害ボランティアとは、グリーフケアであると私は思うのです。

みなさん、今日も素敵な一日をお過ごし下さい!

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