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執筆者の写真Boo de 風

今日という日は平等にやってきます。


さまざまなグリーフ(特に死別)と共に歩んでいらっしゃる方に

お会いする機会を多く頂きます。

その中で、また自分自身の経験上、明確に思うことがあります。

グリーフはCOLORFULである、ということ。

死別に至る道のりを亡くなっていく家族と共に歩き始めたのは

私が高校生の時でした。

それから、幾度も大切な人を見送るという経験を重ね

今、冷静に振り返ってみると、なんと、まぁ…と思うのです。

私は私なのだけれど、経験する死別は皆、違う顔を見せる。

受けとめる年齢、つまり人生経験に違いがあるから、ということもありましょう。

また、愛する人との死別を重ねるごとに体力もついていきましょう。

でも死別は1対1です。

その関係性は唯一無二ものです。

自分自身の中でもそうなのだから、

人の死別経験に対して「わかるよ、その気持ち」なんていうのは

安直すぎると思うのです、本当に。

わかるはずなんて、絶対にありません。

ただ、そのままをわかることはできないけれど

その気持ちの深みを想像することはできます。

その深みを想像できる自分で良かった…と時に思うのですね。

世の中には、いろいろな立場が存在します。

今、この瞬間に子どもを亡くした方もいらっしゃれば、

やっとの思いで子どもが誕生したという方もいらっしゃいます。

最高に幸せな方にも、深い深いグリーフを味わっていらっしゃる方にも

今日という日は平等にやってきます。

なんということのないこの事実に、なんともいえない深みがあるものです。

私にとって愛する家族の命日は、これまたかけがえのない家族の誕生日。

見送った7年後のその日に迎えた誕生は、

深い哀しみを大きな喜びに転化してくれました。

グリーフはCOLORFULで、光の射し方によって表情がかわります。

ずっとひとところにはいない、ということ。

それは、今日という日が平等にやってくるから…かもしれません。

みなさん、今日も素敵な一日をお過ごし下さい!

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