先週の日曜日。
コーヒーを片手にそろりゆるりと、新聞に目を通していた時
ふと、目にとびこんできました。
森に 風に 記憶に 故人が溶ける
それは小説家の重松清さんが、
隠岐諸島に位置する自然葬の島をめぐるという企画の一文。
内容は、社会の多様化に伴い、弔い方にも多様化が生まれているというもの。
従来の葬儀の在り方や埋葬が成り立たなくなっている現実を背景に
組まれた企画でした。
(2018年5月20日朝日新聞朝刊、文化・文芸欄)
亡くなった大切な人が、
森に溶け、風に溶け、そうして自分の記憶に溶けていく。
これも、ひとつの弔いの在り方。
私自身、最期に向かって生きているという感覚は常に携えており
自身の「弔われ方」に思いを馳せることも度々です。
こうやって残された人の記憶に溶け、世界に地球に溶けていくのであれば
それはそれで、よいものだなぁ…。
弔い方…弔われ方…。
コーヒーの香りに気持ちをのせ、すこし遠くに羽ばたいてみた日曜の朝。
みなさん、今日も素敵な一日をお過ごし下さい!