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執筆者の写真Boo de 風

大切な何かを育てるようにグリーフを育てる。


グリーフに対してのアプローチは人それぞれ。

しかし、グリーフに関わっているみなさんが

想いをひとつにする大切なことがあります。

グリーフは、時が過ぎればきれいさっぱりなくなる…

そんな簡単なものではありません。

もう何年も経っているから大丈夫だろう…。

とっても元気そうにしているから完全に立ち直っただろう…。

周囲がそう思ったとしても、それはあくまでも周囲の視点です。

早くに親と死別したことで、持つべき常識に欠如しているのではないか…

そんな不安を抱え続ける。

何年経っても、夫婦で歩いている姿を目にすることができない。

あるいは、SNSにあがってくる友人の子どもとの何気ないやりとりをみるのも辛い。

いつもは平気なのだけれど

そんな様子を目にし、ふと時が止まってしまうことがある。

そんなお声を伺います。

ただ、私はこんなふうにも思います。

グリーフを抱えている自分に固執する必要はない。

グリーフをグリーフのままにしておく必要はない。

私たちが生きていくためには、意識せずとも変化が発生します。

細胞分裂が起こり、新しい細胞が活躍する新しい自分に

どんどん変化していくのです。

ひとところに留まっていることはできないということ。

グリーフも同じです。

抱えている私たちが変化していくのだから。

消えてなくなることはないけれど

変化していくこと、変化させていくことはできるはず。

グリーフはひとりひとり、固有のもの。

同時に同じ経験をしたとしても、抱える気持ちは人さまざまだからです。

たとえそれが、親子、夫婦、兄弟であってもです。

私のグリーフは私だけのもの。

あなたのグリーフはあなただけのもの。

誰にも理解してもらえない…そう思うことも、時にあるかもしれません。

それなら、なお一層のこと。

自分だけのグリーフを、大切な何かを育てるように慈しみ、いたわり、

大切に大切に育てていきましょうよ!

幹が太くなり、葉が茂り、何があっても大丈夫。

そんな軸ができましょう。

みなさん、今日も素敵な一日をお過ごし下さい!

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