前回の記事「瞑想について」で、瞑想の目標と低位の脳意識から魂意識への移行段階について、『魂の光-パタンジャリのラージャ・ヨガ経典』第二の書 スートラ45(217~218頁)から引用致しました。
ここで、瞑想の目標を今一度。
・・・・・ヴィジョンとして捕らえ、見て、接触し、知ったものを霊的人間がマインドを経由して脳に伝達する段階が訪れる。こうして、その知識は脳の内容物の一部になり、物質界で活用できるようになる。
そして、前回は「現在、皆で学んでいる『ホワイトマジック』はこれを目指している」という言葉で締めました。
言い換えると、私たちがグリーフの視点から読んでいる『ホワイトマジック』は、魂とつながり、そこから得た知識を自分のものとし、それを物質界で活用できるようになることを目指している、ということです。
これ、グリーフとなんの関係があるのだろうか?
そう思いませんか?
今日は、ここを少し掘り下げて書いてまいります。
以前書いた記事「果たして『ホワイトマジック』は何を意図しているのか?」から一部再掲致します。
『ホワイトマジック』は、アストラル界の統御とそれに関する法則についての正しい理解について述べた論文(下巻362頁)であり、グリーフ(という想念形態)はアストラル界に存在する。
そうであるならば、グリーフサポートの活動においてこの本は最適!と考えて「『ホワイトマジック』をグリーフの視点から読む会」を企画したという経緯があります。
が、実はこれは途中経過の目的であって、この本が書かれた意図はもっと上位にあるのです。
この本の題名は『ホワイトマジック』です。
弟子道を歩む人々の訓練によって、ホワイトマジックの仕事を進行させる。
これがこの本の真の目的なのです。
世界に、地球に、如何に奉仕をしていくか。
自分のすべきことをしていくことで、そこに関与していく。
これがホワイトマジックの仕事です。
では、この仕事とグリーフとはどのような関係があるのでしょうか?
私が準備している「『ホワイトマジック』をグリーフの視点から読む会」という長距離マラソンのゴールテープに書かれた文字はこれです。
「グリーフ(という想念形態)を引き寄せるか否かは自分で選択できる」
自分のグリーフは自分が手綱を握ることができると知り、自分の意志によって実際にそうしていく。
そうして自分の問題は自分で解決する。
これは、弟子道を歩む人がスタートラインに立つ前に訓練しておくべきことであり、つまりはアストラル界の統御は大切な訓練であるということ。
この大切な訓練のその先にある目標が、冒頭に置いた言葉の内容なのです。
魂とつながり、そこから得た知識を自分のものとし、それを物質界で活用できるようになるというのは、ホワイトマジックの仕事を遂行していくことができるようになるということです。
それは自分自身のための活用ではなく、世界に、地球に、奉仕をしていくための活用なのです。
私はここに「自分が幸せになるためのスピリチュアル」とは明確に一線を画した秘教の在り方を感じるわけです。
…と、またまた難い内容になりました。
さぁ、今日も空を見上げてまいりましょう!
みなさん、今日も素敵な一日をお過ごし下さい!
ちょうど1年前に長崎で撮影した空。
Comments