前回は、グリーフについてのBoo de 風の考え方をさらりと書いてみました。
そして今日もグリーフにまつわる内容です。
先月ことですが、2月17日の朝日新聞朝刊に、
料理家の栗原はるみさんのインタビュー記事が掲載されていました。
46年間連れ添われたご主人を2019年の8月に看取られた栗原さんのその記事の見出しに
心ひかれ、一気に読み終えました。
その見出しがこちら。
「おいしいねが聞けない喪失感」
これほどに喪失感を表現している言葉はない…私はそう感じました。
そうなんです。
「別れ」を起点に思いは広がっていきます。
大切な人との別れは、
その人と一緒に過ごした場所との別れであり、時間との別れであり、
一緒に聞いた曲との別れであり…。
共に吹かれた風の和らぎとの別れであり…。
一人でその場所に向かうことも、その場所で立ちすくむこともできますが、
そういうことではないのですね。
もうどうしたって戻ってこないあれやこれやが
「別れ」を起点に広がっていくんです。
先の見出しの言葉は、そんな思いの深さの現れだと感じました。
しかし、です。
その得も言えぬ哀しみ、切なさの中で自分の足でなんとか立ち、歩を進めて行く。
厳しいことだけれど、自分で決めて自分でそうする。
そうしていくことで、逝ってしまった大切な方たちも安心して
ご自身のその先に進めることができるのでしょう。
みなさんと共に、今日もまた一歩。
みなさん、今日も安心、安全に素敵な一日をお過ごし下さい!
☆現在、新型肺炎の今後の見通しが全く立ちません。
様々な情報が錯綜している中、Boo de 風はリスクを重んじ、
当面、対面活動を自粛することに致しました。
但し、緊急を要する場合のセッションのご依頼につきましては
個別に対応をさせて頂きます。 何卒宜しくお願い致します。
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